Invitation to
the
Hard SF Laboratory
ハードSF研究所へのご案内
この文書は1995年版入所案内を森山(moriyama@moriyama.com)さんがHTML化したものです。
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ご案内
目的
石原藤夫が「SFマガジン」1979年11月号に発表した「ハードSF振興20年計画」に賛同する人が集まり、ハードSF(または本格SF)の道を窮めることを目的として設立されました。具体的には、ハードSF作家・翻訳家・研究者・評論家および読者を輩出させることを主眼としています。最近ではSF書誌にも力をいれています。
基本方針
- SFの初心にもどって、SFを真面目に、かつ楽しく、読み、研究し、創作する。
- SF的な資料(SF書誌)を地道に蓄積し、未来のSFファンに提供する。
- 建設的で和気あいあいとした雰囲気を保つ。
- サイレント所員を大切にする。
特色
所員数は500名を越え、日本で最大級のSFファンクラブにまで成長いたしました。
80名以上の博士学位取得者を抱え、毎年数名の新博士が誕生していることでも分かりますように、学問レベルが高く、平均年齢が高いことが特色です。さらにパソコンファンやメカファンが多いことなども特色です。
客員研究員という制度があり、後に記しますように、多くのプロ作家や著名な学者が加わって下さっています。
その他にもSF界の明日を担う新進気鋭の方々が多く所属しています。石飛卓美・小野不由美・金子隆一・清水一夫・菅浩江・新居澄人・野尻抱介・橋元淳一郎・日暮雅通・福江純・森弥邦夫・山本弘などの諸氏も会員です。
もう一つの特色は、日本SF創成期からの熱心なファンが多く参集して下さっていることです。SF書誌で有名な瀬名尭彦・木村一弘・森田裕の強力トリオ、元東京高裁判事の倉田卓次博士、科学雑誌コレクターのK.P.OHKA氏などはその例です。主催の石原もSF書誌学に情熱をそそいでいます。
さらに、著名出版社や雑誌社の編集者も多く参加して下さっています。 すでに通巻89号に達している会報(2003年1月現在)には創作や翻訳の他多くの優れたSF的論文が掲載されており、プロ作家の寄稿もあります。
理工系のSFファンが中心のクラブですが、それにこだわっている訳ではありません。理工系以外でも、科学技術についての知識や考え方に親しみを持つSFファンであれば、入所を歓迎しています。
運営
年に4冊ていどの学会誌形式の広報(会誌)が出されます。
パソコン通信のアサヒネットに専用の会議室があり、会員どうしの親睦・連絡のほか、ネット例会
が開催されています。
ときどき関東または関西での例会も開催されます。
研究費(というと大げさですが、ようするにファンクラブの会費です)は年会費制です。
会誌の他に、フロッピィや書籍の形での出版物(ハードSFディスクスやハードSFブックス)の編集頒布も行っています。
ご注意
本研究所は研究所といっても実質はSFファンのクラブですから、給料もないかわりには義務もありません。しかし、SFや科学のレベルはたとえ低くても、真面目さや向上心が必要です。したがって、ワーとかキャーとか言うだけのミーハー的な方はご遠慮下さい。
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ハードSF研究所趣旨
「ハードSF研究所」設立にあたって今日のSFはその拡散の度合いを増してあらゆるジャンル、あらゆるメディアを包含しつつあります。このような状況において私たちは、SFの原点を見失わないようにすることが必要ではないでしょうか。
サイエンス(科学)とフィクション(物語)の出会いこそがSFの原点であったと私たちは考えます。そして、この原点のもっとも近くに位置するのがハードSF、もしくはハードコアSFと呼ばれるサブ・ジャンルではないでしょうか。
私たちは、このハードSFに関しての研究・調査・そしてさらにはハードSFの書き手の育成といった活動を通して、ハードSFひいてはSF全体の交流に尽くしていきたいと考えております。
1982・06・22
「ハードSF研究所」所長 竹本一男
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組織
【編集部】
【研究室】
【研究会】
など、いくつかの組織がつくられていますが、現在は主宰の石原がほとんど一人で運営しています。【研究室】には創作・翻訳・解説・イラストなどがあります。
早川SFコンテストにおきまして、連続10年、当ハード研のメンバーが最終審査に残りましたが、これは【研究室】のなかの創作研究室の成果でした。
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ハードSF研究所客員
本研究所の一つの特色としまして、斯界の権威と呼ばれる方々に客員になっていただいている事がありますので、ここにご紹介させて頂きます。
プロダムの先生方
- 浅倉 久志様(SF翻訳家)
- 石川 英輔様(SF作家)
- 石川 喬司様(SF作家)
- 伊藤 典夫様(SF翻訳家)
- 大野 万紀様(SF翻訳家)
- 梶原 真治様(SF作家)
- 高齋 正様(SF作家)
- 小松 左京様(SF作家)
- 斉藤 伯好様(SF翻訳家)
- 柴野 拓美様(SF翻訳家)
- 瀬川 昌男様(SF作家)
- 高井 信様(SF作家)
- 高千穂 遥様(SF作家)
- 谷 甲州様(SF作家)
- 野阿 梓様(SF作家)
- 野田 昌弘様(SF作家・翻訳家)
- 長谷川正治様(SFイラストレータ)
- 堀 晃様(SF作家)
- 宮武 一貴様(SFイラストレータ)
- 森下 一仁様(SF作家)
- クライン・ユーベルシュタイン様(SF作家)
学問分野の権威でSFに理解を持つ先生方
- 植村 俊亮様(奈良先端科学技術大学大学院大学教授・情報工学・工学博士
- 宇佐美昇三様(駒沢女子大学教授・教育学)
- 鵜野 誠様(科学新聞編集委員・科学史)
- 勝見 允行様(国際キリスト教大学教授・植物学・理学博士)
- 倉田 卓次様(弁護士・元東京高裁判事・法学博士)
- 佐野 英様(海野十三奥様)
- 瀬名 尭彦様(古典SF研究家)
- 高津 眞也様(専修大学教授・元朝日新聞科学部長、科学朝日編集長)
- 二宮 康明様(日本紙飛行機協会会長・通信工学・工学博士)
- 平林 久様(国立宇宙科学研究所教授・電波天文学・理学博士)
- 別所 照彦様(元静岡大学教授・情報工学・工学博士)
- 堀 源一郎様(元東京大学教授・天体力学・理学博士)
- 松田 卓也様(神戸大学教授・天体物理学・理学博士)
- 松前 仰様(東海大学教授・衆議院議員・通信工学・工学博士)
- 山口 和男様(電線会社理事・光通信・工学博士・元零戦パイロット)
- 山崎 昶様(電気通信大学助教授・化学、データベース・理学博士)
- 脇 英世様(東京電気大学教授・コンピュータ科学・工学博士)
- KELLY P.OHKA様(電気会社経営・航空機研究家・元零戦パイロット)
物故客員
- 手塚 治虫様(マンガ家・医学博士)
- 倉田 正也様(元ダイヤリサーチ社長・化学・科学解説者)
- 山高 昭様(元岩波書店編集者・SF翻訳家)
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申し込み
当「ハードSF研究所」設立の主旨にご賛同いただける方は、下記要領でお申し込み下さい。
- 申し込み用紙に必要事項を記入して、お送りください。
- 郵便振替用紙(送金料不要)によって、研究費(年会費)を下記まで払い込んで下さい。年会費は1992年以降8000円となっております。
郵便振替 名義 S・F資料研究会
口座番号 00220ー0ー16059
【参考資料1】広報目次例・58,59,60号より抜粋
- 表紙イラスト 矢崎武司・安部ひろみ
- 書庫公開のお知らせ 石原藤夫
- 古典ハードSFの翻訳 古賀英治
- シルクロード恐竜紀行 倉田わたる
- ネット例会討論親睦会場記録 石原藤夫
- 我々を取り巻く色の世界 浅野 彬
- 名簿(補遺) 総務部
- 東大教養学部におけるSF講義 山崎 昶
- 恒星間ビーム推進の再検討 石原藤夫
- 宇宙デブリの現状と対策 八坂哲雄
【参考資料2】ネット例会より
- 東大教養学部におけるSF講義・続 山崎 昶
- 古典ハードSFの翻訳 古賀英治
- SFノンフィクションの翻訳 山本菊男
- 光の檻(星でつくられる檻) 福江 純
- 公開鍵暗号方式の活用 太田垣昌広
- 宇宙開発の低コスト化 松浦晋也
- 恒星間飛行用ビーム推進の解析 石原藤夫
- TV科学番組の諸問題 金子隆一
以上で「ハードSF研究所」のご案内をおわります。
一同、みなさまのご入所を、心よりお待ちしております。
1995年09月 総務部
ハードSF研究所
設立 1982年05月
主宰 石原藤夫 所長 竹本一男
郵便番号259-13 神奈川県 秦野市 堀西368ー2
S・F資料研究会内 「ハードSF研究所」総務部
石原藤夫:XX8F-ISHR@asahi-net.or.jp
「ハードSF研究所」入所申込書
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