粗筋:
甲子園出場の夢が絶たれやけになっていた西沢素晴は、酔っぱらいに絡んでいたチンピラを殴り飛ばし拘置所のやっかいになることに。そこに迎えに来たのは、彼のじっちゃんだった。おかしい僕は連絡してないはずなのに……
いぶかる彼に、じっちゃんは手紙の束を差し出す。そこにはプロ野球球団からのものに混じって“NGO法人『おもひで屋』”という実家の近所からの不可思議な手紙があった。素晴の乗った軽トラのなかで、彼が生まれる前から植物状態で入院していた母親の死を知らされる。母と一緒に生活した記憶がない素晴にとって、母の死も遠い出来事のように感じた。
失意と絶望の中に届いた 「想い出チケット」を手に、素晴は19年前の世界に向かうことになるのだが…… |