粗筋:
岩手県南部にある聖天神社の後継者聖天弓弦は、下津町神島地区の神嶋神社宮司である安東英俊に頼まれて、百年に一度の大祭を手伝うことになる。また、聖天神社と対立する法印家の末裔、法印空木は霊障を祓うビジネスを営んでいたが、彼もまた大祭に関わる仕事を請け負っていた。
かつて大祭の時に大津波が起きて大惨事になった秘祭だが、その惨事の原因を知るものはわずか数名になっていた。村の人間以外は入れてはいけないという大祭のさなか、東京から人形供養を依頼にきた漫画家のアシスタント山田頼子がやってくる。そして彼女が持参した市松人形に秘められた力が……
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