2007年9月分
 
 暑かった夏も終り、秋です。義理を欠き、金を欠き、人づきあいも欠き、ひたすら山奥の秋を満喫しています。
●9月1日(土)
 早や9月。
 6月に「Anywherer」というdocomoのPR誌に原稿を頼まれて、忙しい所を無理して書いたが、1回校正が来たきりなしのつぶてであった。7月末に大学のメールボックスに掲載誌が届いていたが、礼状も何も添付されておらず表紙剥き出しのメール便だったので、最初はただの宣伝広告と思って危うく棄てるところであった。その後、原稿料についてもなしのつぶてである。無理な原稿を依頼してくる所は大抵こうなのである。
●9月2日(日)
 2階の廊下に巨大なゲジゲジ出現。害はないらしいのだが、やはり始末しない訳にはいかない。南無阿弥陀仏。
●9月3日(月)
 東進衛星予備校の9月度収録の準備に明け暮れる。
●9月6日(木)
 雑用に明け暮れる。
 台風9号が東京直撃で、民放テレビが大騒ぎ。ローカル・ニュースなのに「報道ステーション」などは、放送時間のほとんどを使って、まるではしゃいでいるようにさえ見える。九州や四国には、もっと大きな台風が何度も直撃しているぞ。
●9月7日(金)
 台風一過だが、心配していた通り、新幹線が大幅遅れ。とりあえず上京するが、収録は土曜日にまとめて撮ることになる。
●9月8日(土)
 朝9時から夕方5時まで、一気に収録。疲れる。
●9月10日(月)
 出張疲れで仕事捗らず。書斎の本棚整理など。
 久し振りに酒飲まず。
●9月11日(火)
 連れ合いと、最近近くに出来た「むら玄」というそば屋へ。ネットで調べると本店は有馬温泉にあって相当有名らしいが、場所は芦屋カントリークラブへの道沿いで、看板も標識もなく、まずそば屋だとは分からない。口こみでの集客に相当自信があるのであろう、わざと宣伝を控えているようである。ざるそば1100円。もちろんうまい。混むのは厭だから、お勧めはしない。
●9月12日(水)
 昨日に続き連れ合いとランチ。「レストランテ・ヒロ」がいつの間にか「芦屋山手倶楽部」と看板を替えている。経営が変ったようだ。じつはぼくはグルメではなく、雰囲気だけで店を選ぶので、味のほどは分からない。おそらくグッドだと思う。
●9月14日(金)
 飲み過ぎか、体力気力充実せず。だらだらと過ごしてしまう。
 夜、連れ合いとwowow「ローマ」。カエサルの姪、オクタヴィアヌスの母、アティアの演技が生き生きしている。彼女こそ主人公のようだ。連れ合いが面白がって、アティアの物言いを真似る。
●9月16日(日)
 美人先生のヴァイオリン発表会。甲東園のホールで。子供は見事に弾くが、こちとらは、上がってたじたじ。途中、止ったりの大失敗なのだが、終わってもけろっとしているので、連れ合いから「これだから素人は」みたいな顔をされる。ははは、まあ、遊びですから。
●9月18日(火)
 生まれて始めて正夢というのを見た。車と正面衝突しそうになる夢である。車で早朝出勤するが、大学近くの高速ランプを降りた直後の信号で、青になったので発進したら、なんと!右側道路から信号無視の車が突進してくるではないか。びっくり仰天、警笛を鳴らす余裕もないほどだった。夢のこともあって慎重に運転しているのでことなきを得たが、勢いよく発進していたら衝突不可避であった。顔を見た。30代くらいの男だった。安物の国産車だった。有り難く思え、死んでいたのはお前だぞ。
●9月19日(水)
 会議だけのために出校。
●9月20日(木)
 不動産取得税を納付。今月は、消費税も前納せねばならぬ。何のために働き、家を建てているのか。答は明らかだ。自らは飢え、働かぬ役人を喰わせるためである。
●9月21日(金)
 ヘアカットとマニュキュア。また青に染める。ついでに、メガネを新調。お洒落というのではなく、今のメガネが壊れてしまったのだ。掛けていないことも多いので、度数だけ合ってればいいという基本理念が、だんだん身に付いてきて、新調する度に安くなる。
●9月22日(土)
 内緒の話だが、長編を書こうとしている。口外せぬように。完成しないときに恥だから。まあ、世のSFファンは(数名を除き)、誰も期待していないだろうが。何しろ伝説のSF作家なのだ。
●9月23日(日)
 久し振りに賓客来駕。黒番。結構頑張っているつもりが、終わってみれば盤面で10目以上負けている。なぜだ。トイレに立っている隙に、石が動いているのではないか。いや、責任転嫁をしてはだめだ。要するに弱いのだ。いや、弱くなったのだ。年齢ハンディを提案しようか。
●9月24日(月)くもりのち雨。
 「秋篠音楽堂」の記念コンサートに連れ合いが出演するので、朝から車で奈良へ。リハーサルの間に、おばあちゃんや子供たちと薬師寺へ(秋篠寺へ行くつもりだったのだが、どうも子供は拝観できないらしい)。あいにくどしゃぶりとなる。境内に沢山椅子が並べてあるので何事かと思ったら、帰宅後のニュースで、復元された回廊の記念式典があったそうである。これで往事の伽藍がおおよそ復元されて結構なことであるが、やっぱり昔を知る者としては、拝観料も不要だった東塔だけの頃が懐かしい。世界遺産であろうとなかろうと、日本においてアレクサンダー大王を偲べる場所はここを置いてない。時間もなく、我が最も愛する仏像、聖観音立像に再会出来なかったのは残念。
 ピアノ・デュオ、ラヴェルの「ラ・ヴァルス」は素晴らしかった。クラシックの格調高さと高度のテクニックを保ち、なおかつジャズのセッションを彷彿とさせる演奏に聴衆は釘付けだったに違いない。
●9月25日(火)
 学研「センター七福神」の原稿仕上げて送付。
 車で出校。非常勤の先生と来年度の打合せなど。
●9月27日(木)
 家の1年補修工事始まる。
●9月28日(金)
 補修工事、2日がかりで完了。まるで新築のように綺麗になる。ビルダーの担当者が千葉から泊りがけで来てくれるが、よくやってくれ気持ちよし。
 wowow「ローマ」最終回。オクタヴィアヌスが初代ローマ皇帝として君臨するところまで。アントニウスはクレオパトラの色香に狂って馬鹿男ぶりをいかんなく発揮するが、なかなか魅力的な俳優であった。そして最後までアティアはくじけることがない。連れ合いと、もっともっと続けて欲しいなぁと溜息。連れ合いの顔がなんとなくアティアに似て来たぞ、ヤバイ。
●9月29日(土)
 小学校の運動会を見に行く。
●9月30日(日)
 夕食は当番で、定番お好み焼き。
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