橋元淳一郎の月例報告56回目、2005年1月分 
 昨秋の台風で壊れた近所の道路(神戸市所有)は、修理手つかずのまま年を越しました。真冬にも拘わらず、夕暮れになると、そこからイノシシ君が姿を現します。早くなんとかしてほしいものです。
●1月1日(土)
  三重嬉野で新年を迎える。昨年と違い風邪を引くものもなく、まずは無難なスタート。
  雪がちらつくが、名阪道は順調で、夕刻5時神戸に帰宅。
●1月2日(日)
  連れ合いと初詣。岡本のスサノオ神社。長い階段を登って見晴らしのよい境内で甘酒。地元だけに知られた小さな神社だが、由緒は古く推古天皇の御代、西暦610年創建とか。
  夜、「熱力学ノート」執筆開始。
●1月3日(月)
  「熱力学ノート」執筆。
  夕方、住吉川散歩。連れ合いに拾ってもらって、夕食は岡本の「ラ・ポスト」でワイン、パスタ。手頃な値段で美味しいので、いつも満席である。
●1月4日(火)
  午前中に「熱力学ノート」1章脱稿し、編集Mさんに送付。
  午後から、連れ合いと青の車で京都へ。滋賀在住の連れ合いの友人と待ち合わせて、創作中華の店「一之船入」。店名が示すごとく高瀬川に面し、部屋の造りも屋形船になっている。明治の建築という洒落た店。
  その後、いつものごとく先斗町「クラブ・デゼール」。オタール・クリスタル・デキャンターは、70年熟成の逸品であった。
  京都ロイヤルホテル泊。
●1月5日(水)
  チェックアウト後、近くの「鳩居堂」本店で文具、「十字屋」で楽譜を買ってから、名神で帰路に着く。
  吹田SAのそばは高くでまずい。桂SAのそばは安くてうまい。名神を走られる方のご参考までに。
  赤の車が年末年始ほっておいたためかエンジンがかからない。三宮モトーレンのH君に電話して来てもらう。10分ほど苦労していたが、さすがプロである。なんとか修復。「かぶり」という現象らしい。
●1月6日(木)
  「熱力学ノート」執筆。
  夜は久しぶりにトアロード「青山」でステーキ、ワイン。じつに美味い。しかし、客はいつも我々だけである。有名人の色紙が並んでいるから、知る人ぞ知る店なのである。いつまでも続けてほしいものだ。
  深夜、飲みながら、シアターで「屋根の上のヴァイオリン弾き」。終わったら朝であった。
●1月7日(金)
  「熱力学ノート」執筆。
  長編も執筆。
  連れ合いは、大阪へ演奏会を聴きに。今日はぷいぷいして帰ってくる恐れのないピアニストである。
  シアターで一人「スパイダー」。精神異常者が少年時代を思い出す暗い心理ドラマだが、最後まで面白くてやめられない。
●1月8日(土)
  終日、「熱力学ノート」執筆、2章脱稿、送付。
●1月9日(日)
  終日、長編執筆。
●1月10日(月)
  長編執筆。
●1月11日(火)
  昨日、突然、ごみ当番が回ってくる。10週間隔のはずなのになんだか早いぞ。
  「熱力学ノート」執筆。
●1月12日(水)
  歩いて住吉駅。電車で出校。
  会議、センター試験の説明会、やれやれである。
  とある新年会。本町「みみう」でうどんすき。幹事が言うのもなんだが、なかなか盛況であった。
●1月13日(木)
  車で出校。
  18年度からスタートする新学部向けの業績書作成。
  その他、会議、雑用。
  疲れているのに深夜になると目が冴えて、飲みながら夜更かし。自己嫌悪。
  3時就寝。
●1月14日(金)
  「熱力学ノート」執筆。
  夜はシアターで「ワイルド・ワイルド・ウェスト」。こんなに面白いとは知らなかった。一級娯楽映画である。
●1月15日(土)
  センター試験のため朝から出校。今年は、メインの読み上げ役で、昼弁当はひどい代物で、「こんなものはヤメロー! 東大官僚はクタバレー!」とデモを起こしたくなる。
●1月16日(日)
  謀叛を起こす勇気もなく、8時前に出校し、試験開始までうだうだと過ごす。昨日の物理の問題を解く。これは商売だから仕方ない。しかし一銭にもならない。来年からの物理Tはどんな出題をするつもりなのか。外国語はヒアリング・テストが入って、大混乱するのではないか。甘い汁は全部天下り東大官僚が吸っていく。リストラすべきは宇宙開発事業団ではなく、大学入試センターであるのに、良識ある学者先生たちはなぜ立ち上がらないのか。そんなことを考えていたら、まずい弁当で午後から腹の調子がおかしくなった。監督中におならをしたら、どうなるのだろう? 新聞に載るのだろうか。NHKで放映されるのだろうか? 「ニュースです。大阪の相愛大学では、監督者のおならが臭く、受験生から解答が出来ないという苦情が出されました。同大学では、被害に遭った受験生にお詫びをするとともに、来年度より、昼食弁当の改善を試みるとともに、胃腸の弱い先生には監督を遠慮してもらうというコメントを発表しました」。
●1月17日(月)
  震災10周年である。
  20年、30年とたてばやがて忘れられ、別の大災害がどこかで起こるのだろうな。
●1月18日(火)
  東進衛星予備校の準備に入る。
  午後、連れ合いのパスポート申請のため三宮国際会館へ。昼は、同じビルに入っている「西村屋ダイニング」でランチ。大正ロマン風の店で、落ち着ける。
●1月19日(水)
  東進衛星予備校準備。
  車で出校。会議。
●1月20日(木)
  東進準備。
  「熱力学ノート」執筆。
  洗車。2台となるとしんどいものだ。
●1月21日(金)
  いつもの「のぞみ」で上京するが、大雪で関ヶ原徐行。しかし、15分遅れ程度で東京着。八角弁当は売り切れで、ふつうの弁当で我慢する。
  東進衛星予備校、収録2コマ。
  吉祥寺第一ホテル泊。毛布をフロントに頼み(最近は部屋に置いていないのだ)、湯沸かし器を加湿器代わりにして、酒も飲まずに早々に就寝。それにしても、ホテルのベッドというのは、どうしてこんなに寝苦しいのか。
●1月22日(土)
  東進収録、2コマ。
  帰路、東京大丸の三省堂書店に立ち寄り。科学のコーナーが片隅に追いやられているが、「カリスマ物理」は平場に置いてあった。
  いつもの「のぞみ」で帰るが、新大阪で快速が30分遅れ。尼崎の踏切内に子供が入ったとか、迷惑なことだ。
●1月23日(日)
  出張の整理と疲れで仕事にならず。
  午後から、すぐ近くの旧乾邸の見学に。もう3度目くらいだが、見果てぬ夢を見るには恰好の古びた豪邸である。
  夕食はたこやき。久し振りだが、腕は落ちていない。
  夜、シアターで「ダイノトピア」2,3。
●1月24日(月)
  「熱力学ノート」執筆。
  午後、雑用・買い物のため外出。連れ合いは、区役所に欧文の出生証明の件で相談に行くが、中年男が3人、右往左往で1時間待たされて成果なし。役所も民営化するしかないのではないか。
●1月25日(火)
  歯医者へ行く。最近、非常に染みるのである。
  「熱力学ノート」執筆、3章脱稿し送付。
  一息ついて、シアター「ロシアハウス」。
●1月26日(水)
  入試試験監督のため、朝から出校。試験監督と採点。
●1月27日(木)
  早朝より出校。4回生の卒論の発表会。夕刻まで。疲れる。
  そのあと、他のゼミと合同で飲み会。若い人気講師のゼミ生は全員出席だが、わがゼミは日頃の言動とは裏腹に3人ほど。まあ、こんなものだろう。
●1月28日(金)
  入試判定の臨時教授会だが、やぼ用が重なり欠席。
  夜、久々に田尻洋一コンサートへ。ベートーヴェン全曲シリーズの10回目で、ピアノ・ソナタ29番「ハンマークラヴィーア」である。これを聴かない手はない。芸術とは何か、を考えさせられる。
●1月29日(土)
  終日、長編執筆。
●1月30日(日)
  終日、長編執筆。30枚まで進み、連れ合いに提出。
●1月31日(月)
  連れ合いとmovix「オペラ座の怪人」。まずまず楽しめるが、怪人が神秘性に欠ける。手法もタイタニックなど今風を真似たところもあり、昔の映画の方がぼくには好みである。
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