橋元淳一郎の月例報告17回目、2001年9月分 
  9月は物理の原稿執筆に追われ、単調な報告となりました。面白くなくてすみません。
 テレビはテロ事件と報復攻撃のことばかりで、野依氏のノーベル化学賞受賞のことは、
受賞決定の翌日(10月11日)、ぼくの見たニュース・ステーションとニュース23では、ま
ったく触れられませんでした。今の日本人(あるいはマスコミ)が、いかに知性というものを
軽視しているかを垣間見た思いです。ノーベル賞が曲がり角に来ていることは事実ですが、
そういうレベルの話ではないでしょう。
●9月11日
 夜の10時にテレビのスイッチを入れてから、翌朝4時半まで、日本の放送とCNNを切り
替えながら、釘付け。しかし、主観的に言えば、ぼくにはベトナムでアメリカが負けた日と、
ソ連が崩壊した日の方が、もっと劇的でショッキングだった。
●9月12日
 学研編集部の部長さんが来駕。
●9月13日
 パソコンの再インストールを2回やり、ニフティーにも2回新規申し込みをし、やっとメールが
使えるようになる。
 「物理B」執筆。
●9月14日
 「物理B」執筆。
 MOVIX六甲にて「千と千尋の神隠し」を観る。
●9月15日
 「物理B」執筆。出来た分、メールで逐次送付。
 niftyより問い合わせメールの返事が来るが、「あなたの接続の仕方が悪い」と断定。むっ。
●9月16日
 NTTのPR雑誌「AT’s」の連載原稿、一気に仕上げて送付。テーマは、comfortableである
●9月17日
 大学、後期の授業が始まる。しんどいことだ。
 東進衛星ビデオ収録のためのテキスト原稿執筆。
●9月19日
 新手のコンピュータ・ウィルスの情報があちこちから。ぼくのも絶対それに違いない、と勝手
に思い込む。
●9月20日
 「物理B」執筆。
●9月21日
 「物理A」の編集者より、原稿どうなっているのか、と催促メール。うーん、苦しい。
●9月22日
 「物理A」夏休みに書き上げていた2章分を、手直し、図版を入れて送付。
 「物理B」も執筆。
●9月23日
 「物理B」執筆。
 東進テキスト、執筆。
●9月25日
 「物理B」執筆。
●9月26日
 終日、大学の会議で執筆進まず。イライラ。
 SFマガジン11月号、連載『プラトンの洞窟』「知の磁場の逆転」
●9月27日
 東進テキスト執筆。テレビ収録準備。に追われる。
●9月28日−29日
 東進収録のため上京。
 車中、読書「ハドリアヌス帝の回想」
 東京駅でいつものとおりコニャック購入。
●9月30日
 「物理B」執筆。
●10月1日
 「物理B」の編集者より、9月末脱稿のはずがどうなっているのか、と催促メール。うーむ、
頑張っているのに。こういうときが、やっぱり引き受けなかった方がよかったかと思う一番苦
しいとき。11月5日脱稿予定と、平身低頭の返事。
●10月2日〜4日
 「物理B」執筆。
●10月5日
 久しぶりで「去来花」へ家族で食事に。
 執筆疲れでメランコリックである。
●10月6日
 SFマガジン連載原稿、なんとか仕上げて送付。
 ああ、もっと金があったら、作家なんかやめて、毎日、ワインを飲んで、囲碁をして、ヴァイオ
リンをして……。あっ、ヴァイオリンの練習、2月以上やってない。
●10月7日〜10日
 「物理B」執筆。あーしんど。(情報:「物理B」は量子力学関係の本です)
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