橋元淳一郎の月例報告9回目、2000年11月分 
●10月26日
『SFマガジン』12月号連載「プラトンの洞窟(24)現代版モナド論」
●10月27日−30日
 大学学園祭のため4日間、朝から晩までまるまるつぶれる。今年度から2年
間、学生部長をやらされているため、本番だけでなく準備から後片付けまで、
全部付き合わなくてはいけないためである。それにしても、知的な催し物がほ
とんどないのは寂しい限りである。スケボーキングとかいうロックバンドの演
奏では、周辺住民からの苦情しきり。やれやれ。
●11月7日
 学園祭やらで遅れていた『SFマガジン』1月号の連載原稿、ようやく仕上
げてnifty経由で送付。今回のテーマはロック(といってもロックバンドでは
ない。哲学者ジョン・ロックである)。
●11月9日
 相愛大学人文学部の推薦入試。今年から新設した「人間心理学科」に志願者
が殺到して、てんやわんや。
●11月11日
 学研より、新刊・重版4点の発行報告。ありがたいことである。
●11月15日
 本ファンクラブ掲示板に、とつぜん二人も書き込みがあった旨、雀部さんか
らの自動送信で知る。へー、誰も知らないと思っていたら、読んでいる人もい
るんだ。
●11月16日
 大阪帝塚山のバー「大鴉」のママから電話。体調崩してしばらく休むとのこ
と。残念である。このバーは知る人ぞ知る、おそらく全国唯一のクラシックの
みを聴かせる店である。
●11月17日
 数日前、マンションの管理人さんが狭心症で倒れた。本日、西宮渡辺病院へ
見舞いに行く。元気そうで12月には復帰できるとのこと。この方、春先にも
腰の打撲で2月ほど入院。働きすぎなのである。
●11月21日
 主婦と生活社より電話。先日のベランダ撮影の記事、来年5月発売の『ガー
デニング・デザイン』に掲載とのこと。
●11月22日
 芦屋税務署からやっと青色申告の書類届く。3月に超多忙の中を大阪の住吉
税務署に直接足を運び、住所変更の届け出をしたのに、書類がすべて大阪の旧
住所から転送されて来ていたのである。すべて住吉税務署の怠慢である。
●11月24日−25日
 東進ハイスクール、衛星予備校のビデオ収録のため上京。これで今年度、9
0分×31回分の収録はすべて完了。来年度は40回分程度を引き受けること
とする。このあたりが限界。車中、いつものごとく新大阪の本屋で適当に買っ
た本を読む。中島義道『人生を<半分>降りる』(新潮OH文庫)。ふむふむ、へ
っへっへ、その通り。ぼくも4割くらいは降りてるかな。人付き合いは、楽し
いことより厭なことの方がはるかに多いからね。それで上京しても、どこへも
寄らず、ほとんどとんぼ帰り。テレビは下らないし、本屋に行ったらタレント
本ばかり。IT革命やBSディジタル放送なんか知らなくても、プラトンを読んで
いれば幸福になれます、ほんとに。ちなみにぼくの理想は、エピキュリアンで
ある。
●11月26日
『SFマガジン』2000年1月号連載『プラトンの洞窟(25)ジョン・ロックから
学ぶこと』
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